猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

『グミ・チョコレート・パイン』

グミ・チョコレート・パイン通常版 [DVD]

グミ・チョコレート・パイン通常版 [DVD]

観ました。
だれかに勧めてもらったんだと思う。


なんかよくわかんないけど途中からぼろぼろ泣いてた。
美甘子が退学したあたりから。


今は本気で必死で恋なりなんなりしているけどそれが将来どんなふうに思い出されるのかとか、高校生のころ思っていた将来像と今とこれから数年後と20年後ととかがどんなふうにズレてしまうのかとか、今会社に入って2年目で、社会人になる前になりたいと思ってた姿とかなりたくないと思ってた姿とかと今の自分はどのように違っているのかとか、今「なりたいと思ってた大人と違う」ともたいして思っていないことについて悲しむべきだろうかとか、そういうことについて、怖いという感情とともに考えざるを得ない映画だった。
だからぼろぼろ涙出てきたんだろうと思う。


好きだったひとや付き合っていたひとについて、30代とかになったとき、どのように思い出すんだろう。
そもそも、思い出すんだろうか。消えてしまうんだろうか。
それはつまりそのときの自分の感情が、そのときの自分自身が消えてしまうということなんだろう。
怖い。
今の自分はまったく好きじゃないし未来の自分に期待もできないけど過去の自分は好きだ。かわいいと思うし同情できる、その気持わかるよと寄り添える。
年を重ねたくないし未来なんて将来なんて来てほしくない、今すぐ終わってほしい、過去だけ抱いて過ごしたい。
そんな気持をえぐられてどうしようもなく抗えない映画。よかった。