猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

『きいろいゾウ』

観ました。


あらすじに惹かれて借りてきた。


雰囲気や設定やなんかが『ツレがうつになりまして』の映画ととても似ているなというのが最初の感想。田舎だとしても、あんなに立派なおうちで生活できる不思議は感じないわけにはいかなかった、実家の持ち家だということのようだけど。
まあそんなことはどうでもいい些末なこと。


アニメーションが入ったり、黄色い照明が効果的に使われていたり、あまり見ない画角のカットがいくつかあったり、綺麗でおもしろい画だなと思う反面、カットの切りかた、つなぎかたはちょっと雑じゃないかと思ったりもしました。


内容は、"日記"とその主の感情や夫婦間(男女間)の会話、関係性について描かれたおはなしでとてもおもしろいと思った、と同時に私がいまそういう映画を撮ろうとしているので、やられてしまった、という悔しい気持になった。
まあ私の撮りたいのはもっと登場人物も主人公たちの感情も削ぎ落とした、そしてもっとグロテスクなものであるのだけど(つまり負ける気はない)。


観終えてから予告編を見てみると、「愛する痛みを知る、すべてのひとへ贈る、感動のラブストーリー」という宣伝文句で、けっこうおもしろい映画だったのにこんなクソみたいな文句で宣伝されちゃあ観客を失うだろうと思いました。


監督の廣木隆一さんというひとについて調べてみたら、ピンク映画出身らしく、おもしろそうなひとだなと思った。
余命1ヶ月の花嫁』とかを撮っているひとのようだ。余命1ヶ月の〜はタイトルからして全然惹かれないのだけど、このひとが他にどんな作品を撮っているのか、観てみようかなとも思わされる作品だった。
こう、ピンク映画だとか自主映画だとかから出てきて商業映画、ドラマ等を撮るのって、どういう気持でやっているのだろう、出世であって喜ばしいことであるのか、それともお金のために仕方なく、というかんじなのか、気になる。