猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

前回のエントリに反応をもらって嬉しかった

前回の記事 ひよっこエンジニアによる #EOF2019 感想 兼 転職エントリ - 猫が吠える を深夜に公開して寝て起きたら広木さんにふぁぼられてた。
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ゆのんさんがこんなツイートをされていた。


OSTでたくさんの知恵をくださった方たちがそれを引用してツイートされていた。

他にもふぁぼとかはてなスターとかもらって嬉しかった。


 週末、家事に追われながら子どもたちにいろんな要求されることにわりといつも疲れて夫にも子どもたちにもイライラしてしまうことが多いのだけど、この週末は3連休だったのに比較的心穏やかに過ごせていて、なんでだろうって思ったら、こうして家庭以外のところで認められていると感じられたからかもしれないなと思った。些細なことかもしれないけど、書いた文章に反応をもらえるのって私にとってはとても嬉しいことで、それがほとんど初めて書いたエンジニアとしての文章で、エンジニアコミュニティの、私にとっては憧れみたいな存在の人たちから反応をもらえたっていうのは、その喜びをより強く感じさせてくれた。拙い文章だけど書いてよかったなって思った。
 夫は私とは違ってあまり子どもたちにも私にもイライラしないで日々を過ごせる人で、息抜きに飲みに行くとか音楽聴きに行くとかをそれほど必要としない人間で、それを私は不思議に思っていたのだけど、夫はこうやってエンジニアコミュニティでインターネットを通して交流をし、他者から存在を認められているからなのかなと想像し納得した。
 誰かから認められているという感覚をこれまでほとんど持てず、だから作った料理を家族の誰もおいしいともまずいとも言わないとか、片付けたり掃除したり(あんまりしないけど)して家が綺麗になったのに誰も反応してくれないとか、そういうことでいちいち心を磨り減らしていた。それはたぶん家庭内にしか私のことを評価してくれる人間がいないと認識していたからなだ。仕事は仕事であるけど、ちゃんと評価を受ける立場(正社員)で働きだしたのはこの10月のことで、それまでは裁量もなく判断を必要とされずただ時間を切り売りするアルバイトだったから。下請けで書いたコードが世にリリースされたときも嬉しかったけど、そのサービスに私の意思決定はなかった。転職によって裁量と責任をともなう会社員という軸を得たし、これからさらにエンジニアコミュニティの中にも一人のエンジニアとして軸を置くことができるようになると、家族だけに理不尽に評価を求める気持を捨てて健康にやっていけるようになるのかもしれない。

ひよっこエンジニアによる #EOF2019 感想 兼 転職エントリ

前提

 コード書いてる歴2年半ぐらい、これまでは言われたコードを書くだけで主体的に勉強とかしてなかった、この10月からようやく目的意識を持って(ソフトウェア)エンジニアをやりだしたところ、勉強会に参加するのも2度目、技術的なことなんてブログに書いたことない人間が、EOF2019に参加してすごく感動して感銘を受けて仕事にもフィードバックできて嬉しいのでポエムを書く。
eof.connpass.com

略歴と転職について

 大学卒業後新卒でISPやってる会社に入った。1年間の研修を経て品質管理の部を希望して希望通り配属された。仕事や会社が辛かったという記憶はないのだが配属されたその年に鬱になって休職し、そのまま退職した。その後は休職中に結婚した夫に扶養されながらニートしたり、ラーメン屋でバイトしたり妊娠出産したりして、ようやくまた働きたいな、夫がやってるエンジニア業楽しそうだな、って思って、個人事業主として開業し、夫のやってる仕事の下請けをやるようになった。IoT向けMVNOのモバイルコアを作る仕事で、Golangを書いた。28歳にして初めて、仕事としてコードを書いた(大学のときに授業とその延長でRailsウェブサービスの開発をしたことはあった)。2年間下請けをやり、出産のため一度辞めて、しばらくしてから今度はアルバイトとして同じ仕事に戻った。それが今年の2月のこと。
 今年の8月、その仕事をやってるチームともう一社でジョイントベンチャーを設立した。アルバイトだけど出向という形でそのJVに参加することにした。それまでなんで個人事業主だったりアルバイトだったりしたかというと、夫の所属する会社では、夫婦を同じチームで正社員として雇えないという暗黙のルールがあったから(これについてはめちゃくちゃ文句言いたいんだけど、本筋じゃないからやめておく)。でも2年半も非正規でやっていると、同じように仕事をしているのに正規雇用の人たちと受けられる待遇が違いすぎることへの不満は大きくなっていて、JV設立時もアルバイトのままなら辞めようと思っていた。そんな話を上司にも伝えていたら、ジョイントする相手の会社で正社員として雇っても良いと言ってもらえ、中途採用の試験を受けて10月から無事に正社員として働けることになった。これが転職の顛末。
 正社員になると、黙っていても毎年給料上がるチャンスがあり、どうしたらここから給料上がるかなということを考えて仕事するようになった。これまでみたいに言われたコードだけ書いていても給料は上がらない。ようやく、私がやりたいこと、私がやるべきこと、私でないとできないことはなんだろうと考えながら仕事するようになった。

EOF2019に参加した背景

 そういうわけで8月に設立したばかりの会社で働いているのだけど、どうもうまくコミュニケーション取れていないし、うまくプロジェクトが始まらない、と感じていた。前述の通りこの会社は2社で作ったジョイントベンチャーで、これまでは設立前から互いの会社で持っていた仕事をそれぞれ元のメンバーでやっていた。これからようやく出向元関係なくチームを組んでこの会社でのプロジェクトを始めようとしているのだけど、どうもうまくいかない、という状況だった。
 少し前に広木大地さんの『エンジニアリング組織論への招待』を読んだり先日聞きに行ったAWS DevDayで広木さんの講演を聞いたりしてエンジニアリング組織の作りかたに興味を持ち、このイベントが開催されることも知っていた。私はマネジメントなんて程遠いひよっこエンジニアなので、エンジニアリングマネージャのためのイベントに行かせてもらっても会社に還元できるのはずいぶん先になるかもしれないと思って迷っていたけど、上記のような状況をいよいよどうにかしないといけない、そのためのヒントをもらえるんじゃないか、そしてそれはそう思ってしまった私がやるべきことなのかもしれないと思って、行きたいですって上司に言ってみたら、5分で「どうぞ!」って返ってきた。北海道住みの上に直前に予約したので飛行機代ホテル代で8万ぐらいかかったけど会社負担です。良い会社です。でも結局聴いてきた話を翌日から仕事に活かせたので、上記のような「プロジェクトをうまく始動したい」という観点から、得たことを書いておこうと思う。ひよっこエンジニアにとっても本当に学びの多いイベントだった。

参加したセッション

 どのセッションも魅力的で、フェスぐらい迷ってマイ・タイテを作った。

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タイムテーブル

 始発で行ってこの内容聴くの、めちゃくちゃ疲れた。それでもその後飲みには行ったけど。で、飲みの席でも新卒時の同期たち(このイベントには参加していない、転職経験者)と組織や人間について話したりした。楽しかった。

感想

 上に書いたような会社の問題をどうにかしなきゃという目的意識で行って、そのヒントをもらえそうなセッションを選んで聴いてきた。
 その結果、ここで得た知識と知恵によって翌日にプロジェクトを始動させるための提案ができた。

困っていたこと

 2社によるジョイントベンチャーで、2社間の文化や仕組が違っていた。片方は東京のオフィスにみんなで集まって仕事するスタイル、片方は東京・大阪・北海道に散って主にslackでコミュニケーションをとるスタイル。その両社が一緒になった結果、いざ混合チームでプロジェクト始めようと思っても、拠点がバラバラなのにオンラインコミュニケーションがあまりとれていなくて互いの人間性や持っているスキルとそのレベルがよくわからなかったり、メンバー間の知識の偏りが大きかったり、プロジェクトのゴールやマイルストンもはっきりとは共有されていなかったりして、プロジェクトが始まってるのかどうかもよくわからない、メンバーも確定しない、参加したいと言ったものの何したらよいかわからず何もできないメンバーがいる、というような、こうして書き出してみるとなんともカオスな状況になっていた。それでも高速に開発する必要があるから、スクラム風にやろうということは決まっていた。
 経営陣からの要求はちゃんとあって、そこで使う技術については国際標準があるのでドキュメント読めば作るべきものはわかる。でも理解するには前提知識がだいぶ必要で、理解した上で作り方を考えたりスケジュールを見積ったり実現できるゴールを定めたりできるレベルの人はおそらく一人しかいなかった。その一人っていうのが、今も一緒に仕事している私の夫であり、夫から、チームを作ってプロジェクトを進めるのが困難だという話を聞かされてもいた。夫は強いエンジニアで、なんとなくマネジメントみたいなこともしなくてはならない立場にいるけど積極的にやりたいとはまったく思っていない人間である。私はエンジニアとしての力は弱いけど、組織を作ること・動かすことにとても興味がある。

OSTについて

 「17:00~ EM Meetup vol,#7-2「一人では解けないパズルがそこにある」~ 技術と組織が交差する複雑系 ~ に参加」と書いたのだけど、「EM Meetupで行われている、Open Space Technologyというアンカンファレンスの手法を用いて、来場者が主体的に参加して議論を起こしていくことで、エンジニアリングマネージメントの意識や学習が生まれることをゴールとして、開催します。」と書かれていて、困っていることについて相談できたらいいなって思って覗いていたら部屋に誘い込まれてしまい、挙手してしまい、この議題について話したいと来てくれる人はいなかったのだけど運営の方たちに来ていただき、できたての組織でプロジェクトを始動させる方法について知恵をいただいた。あの場での議題として適していたのかわからないけど、私にとっては実り多いどころではなく救いのような内容でした。

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  1. 困っていることを説明して、このプロジェクトをちゃんと始動させたい、チームとして働ける状態を作りたい、という話をした
  2. まずやってみたらいいと思うことを各自付箋に書き出し、それを「すぐできること <-> 実施まで時間がかかること」、「リーダーが一人でやること <-> みんなでやること」の2軸でプロットした(参加してくれた運営の方たちによる提案)。
  3. これから実施すべきことが明確になった

いろんな話を聴いて

  • とにかく不確実性を減らさないといけないと思った。仮説検証、考えるよりなにかやってみなければ、と思った。だから、私はリーダーでもなんでもないけどやりかたを提案してみようと思った。
  • まず決めるべきことは参加メンバーだと思った。それなりの負荷のプロジェクトだと感じているから、今ある業務と照らし合わせて本当に参加できるかどうかを検討しないといけないと思った。みんなの今の業務状況が見えていないから、挙手制でやってもらうのが良いかなと思った。
  • みんなに見える見通しがないといけないと思った。だから、ゴールを経営陣に決めてもらおうと思った。それより近い期日と目標を定めて、マイルストンを置こうと思った。
  • 夫の頭の中にある情報をみんなの見えるところに出してもらわないといけないと思った。だから、最低限読んで理解しておくべき資料を決めてもらった。
  • メンバーが決まったらまずはキックオフが必要だと思った。だからその日程の目安と、それまでにやっておく必要のある事柄を考えた。
  • そのあとはやはり手を動かして目に見える成果物を作っていかないといけないと思った。だからキックオフしたら開発に入ろうと思った。

 帰ってきてこれらの話を夫に共有して、3月末までのマイルストンと、年内に作る範囲を決めてもらった。
 その上で、プロジェクト始動のためのスケジュールを提案してみた。金曜日の退勤間際にslackに投下したのでこれがどうなるのかわからないけど、私個人としてはだいぶ不確実性が下がったように感じて、進められそうだという手応えがある。どうなるかわからないけど。

その他に得たこと

 プロジェクトを始動すること以外にもいま会社が抱えている問題の解決を助けてくれそうな学びがたくさんあったのでメモ。

コミュニケーションをやらないと

 一箇所のオフィスに出勤して仕事している文化の人たちは、当然だけど、slackでのコミュニケーションに慣れていない。 チャットコミュニケーションの問題と心理的安全性の課題 #EOF2019 を見たり、参加したOSTでslackでのコミュニケーションを扱っていた2つのグループの発表(以下の写真)を聞いたりして、ルールが必要かもしれない、作ろうかなと思ってる。

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 この1枚目の写真は、参加者の会社でのslack利用事例を挙げているもの。細かいルールを決めることで議論への参加や発信を促している例が紹介されていてとてもおもしろかった。テキストとかチャットコミュニケーションに慣れてない人は使うための努力が必要だし、慣れてる人はビジネスとして使って人を不快にさせない、疲れさせない、出てきてもらうための努力をしないといけないと思った。

ちゃんとやりたい

 テストちゃんと書く、細かく振り返る、その情報を集約して可視化する、メンバーの抱えてる仕事やモチベーションの棚卸しする、みたいなの、ちゃんとやりたいと思った。そのためにプロジェクトや社内を整えていくことを働きかけていきたい。

学習する組織・人間でありたい

 私のいる会社でも社内勉強会を週1でやっているのだけど、発表したいことがある人が挙手するスタイルなので、全員が発表するわけではない。まだ回数が多くないこともあり、組織全体の底上げになっているかどうかはわからない。毎週だれかが作ったものデモするのいいなと思った。社内ISUCONとかやりたいって話もあったけどそんな余白がない。強制的にそのための時間を作ることを組織として決める必要があるのかもしれない。演習型研修を作って基準をクリアしないとプロジェクトに配属しないっていうの、全員のレベルを引き上げるのにとても良いアイディアだと思う。うちの会社にも必要かもしれない(それが導入されたら現状では私はどのプロジェクトにも配属されることができないだろう!)。

ビジョンと期待値

 会社としてのビジョンはあって、会社を作るときにみんなで集まった合宿で話されたし、それらを理解した上で希望したメンバーがJVに参加しているのだけど、文化にまではなっていないように感じる。組織目標とか評価方法もよくわかっていない(新入社員を受け入れる態勢も整ってない。採用戦略と受入の体制が必要)。それではみんな不安。期待値のすり合わせが必要。1on1もやってない。各自が、誰に何を期待されていて、どういう基準で評価されて、どういうビジョンを持って働けばいいのかわかっていなくて、それはとても不安で孤独なことだなと思った。私は夫から多少情報が共有されていることによって孤独や不安が和らいでいる部分は多分にある。情報の非対称性が大きすぎては、人は幸せにならない。

組織を作ること

 会社っていろんな人間が集まるところだからそれぞれ苦手なことはあるけど、それを避けようとばかりしていては成長できない。苦手なことにも挑戦するから成長できると思った。ただし自分ができたことを他のメンバーもそうすべきだと考えて押し付けてはいけないし、自己責任論ではよい組織は作れない(私は性格がキツいという自覚があるから優しくありたいと思っている)。

人生

 ようやく目的意識を持って仕事しだしたらとっても楽しくて、こんなにたくさん学ぶことがあって、これまでの2年半の下請けとアルバイト時代、なんてもったいない時間の使い方をしてしまったんだろうと思った。大学卒業までもなんとなく流されるままいたし、社会人になっても私がやりたいこと、私がやるべきこと、私でないとできないことがわかっていなかった。結局メンタルを壊してなにもせず過ごした数年があって、受動的に仕事していた2年半があって、31歳にしていまようやく人生が始まったと感じているので、いままでの空白を取り戻したいし、先人たちに追いついて対等に会話できるようになりたいと思う。今回言われていた「廊下での会話」(カンファレンスって、資料や動画はあとから公開されるけど、大事なのはその場で、廊下で参加者たちと会話することだ)ができるレベルになく(それでも話しかけていただいてすこし「廊下での会話」ができたことはほんとうに嬉しくありがたい)力不足をあらためて思い知らされたので、EOF2020までに、「廊下での会話」ができるようになろうと決めた。EOF2020、開催してほしい。

最後に

 会社の良くないところばかり目立たせてしまったかもしれないけど、不満だって言いたいわけではまったくなくて、おもしろいことをやっている会社だと思っているし、私はいまとても楽しく働かせてもらっている。設立間もないから問題もあるけど、それを良くしていきたいと強く思っています。
 EOF2019を開催してくださったみなさん、行かせてくれた会社、留守中子どもたちを一人で見てくれていた夫、ありがとうございました!

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

 ずっと読みたいと思っていて、文庫化されるのを待っていたと思うのだけど、2015年12月に出ていたらしい文庫本を今になってようやく読んだ。

 彼の巡礼が、後になるほどとにかく苦しかった。

 こういう終わりかたは好きではない。読者に委ねないでぜんぶ書いてほしい。

 私は幸いにもと言うべきか残念ながらと言うべきか、ここまで生き残っている。そうでないことを願っていたしそうでなくなるよう働きかけたことがあったにも関わらず。だからこのまましっかりここに生き残り続けないといけないのかもしれない。クロの、いやエリの、乳房の密な重みを感じながら。

電子工作初心者が自作キーボードを作った - 材料調達篇

n0mzk.hatenadiary.jp 上記の記事では詳しく触れなかった、自作キーボードの材料の調達について書きます。

買ったもの

キースイッチテスター

 上記の記事の通りですが、いろんなキースイッチが試せるテスターが当時国内の通販サイトにはなかったので、中国の通販サイト、Banggoodで注文しました(注文した直後に遊舎工房で取り扱いが開始していました)。

 Banggood、ちょっと調べてみたところちゃんと届いたという体験談が多かったし、決済はPayPalだから安全かなと思って。

 早く欲しかったから、いくらか送料を払って、3~9営業日で届くというJapan direct mailという配送方法に。

* Kailhの9種類のテスター 10.09ドル

* cherryの9種類のテスター 13.62ドル

* 配送料 4.55ドル

* 初回登録でもらえるクーポン適用して3.00ドル値引き

計 25.73ドル、日本円で 2,980円

 3~9営業日って言われたら3営業日で届くことを期待してしまうと思うのだけど、ぜんぜん届かない。アプリで見られる追跡情報もまったく更新されない。待ちくだびれて不安な気持でいたら、突然佐川で届いた。

 4月9日(火)に注文して21日(日)に届いた。営業日(平日)で言うと8日かかったことになるのかな。

 届いたときの、トラッキング情報。結局届くまでずっと、広州を出たという情報しかなかったので、見てても不安になるだけだなということがわかった。

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遊舎工房

 キーボードキット、スイッチを注文した。

* corne cherryキット 12,800円

* Kailh BOXスイッチ Pale Blue軸10個セット * 4セット 1,680円

* Kailh BOXスイッチ 白軸 10個セット * 1セット 420円

* 消費税 1,192円

* 1万円以上で送料無料

計 16,092円

 注文確認メール等の情報から4月24日に届くと思って首を長くして待ってたら届かなかった。翌25日に届いた。

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Amazon

* 高密度集積基板用はんだ 600円 * 2本 = 1,200円

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* ステレオプラグ 999円。左右のキーボードをつなぐ。
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* LED 50個入り 1,789円

 まさかの中国から発送だった。LED、キットに入ってないと思って注文したけど入っていた。この商品は4月22日に注文して、5月7日にようやく届いた。キットに入っていてよかった。

再びBanggood(キーキャップ)

 無刻印のかわいいのキーキャップを探していたらBanggoodにあったので注文。

 5色注文したが、注文確定後に1色だけ発送元も単価も違うことに気付く。4色はすぐ発送されたし、前回の経験をもとに信じてただ待っていたら11日で届いた。

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* キーキャップ4個(縦4列分)セット263円 * 10セット = 2,630円

* 送料 442円

* 保険 52円

計 3,125円

 もう1色はずっと処理中になっていて、うーんそろそろ問い合わせかなあと思っていたら在庫切れのお知らせが来た。在庫ないならすぐ教えてくれよと思ったけど、一定期間内に一定数の注文があれば入荷するとかなのかなあ、そして今回は注文がなかったから入荷しなかったのかなあ。アプリでプッシュ通知が来たのでアプリを開いて返金手続きしたら「後で再度試してください」みたいなエラー。

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 この「返金を申請します」ができなかった。

 メールも届いたからメール内のリンクをクリックしたらアプリが立ち上がり「コンピュータで開いてください」的なエラー。スマホもコンピュータですけど?と思いながらPCで開いたら、無事返金手続きできた。

 ちなみに取れる選択肢は3つあって、

1. 他の商品を注文する

2. 入荷をさらに待つ

3. 返金

だったけど、とりあえずありもので間に合うのと、キーマップが決まったら刻印されたキーキャップを吟味して買うつもりだったので今回は返金してもらうことに。

* 来なかったキーキャップ 4個セット344円 * 2セット = 688円

* 送料 116円

* 保険 14円

計 817円:これが返金されるはずだけど、返金申請して2日目の現在、まだ返金されていない。

Amazonで追加注文

 最初に貼った記事に書いたが、材料が足りなくなったりピンソケットの足を折ってしまったりしたので追加発注をした。

 パーツ屋にすぐ行ける環境なら良かったのだがここは北海道の片田舎、しかも当時改元にともなう大型連休中でこのあたり唯一のパーツ屋が休み。Amazonで頼んでも届くまでに2〜3日かかるけど仕方ない、キーマップを考えながら待つ。

* ピンソケットセット 1,490円:ちゃんと見ないで買ったから高さが合わず使えない → ヒロスギネットで買い直す。

* ピンソケット 104円

* 送料 500円

* 消費税 48円

計 652円

 連休明けの発送になるからしばらく待つ

* 高集積基板用はんだ597円(なんかこないだより3円安くなってる)* 3本 = 1,791:このうち1本の半分ぐらい使った

* はんだ吸い取り線 397円 * 2本 = 794円:結局使わなかったが、夫のをだいぶ使ったので罪滅ぼし的な意味も。しかしなぜかうちにもう1本あった。

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 それからあれこれデバッグしてはんだ付け直したりダイオード新しくしたりしてもどうもうまくいかず、基盤を綺麗にしようと以下を買った。

* フラックスクリーナー 1,054円

* キムワイプ 660円

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 どちらも使ってない。今度なんかの機会に。

まとめ

 結局これらすべて合わせると(使ってないもの、返金されるはずのもあるけど)30,443円もかかった……!うちは夫が先に道具を揃えていてくれた状態でこれだから、道具もイチから揃えるとさらにそれなりのお金が飛んでいくでしょう。やばい。

電子工作初心者が自作キーボードを作った - Corne Cherryビルドログ篇

自作キーボードを作りたい

 4月から息子が保育園に入園し、 本格的に仕事に復帰しました。完全在宅勤務の自営業なので、自宅に仕事部屋を設けて仕事しています。改めて作業環境を見直していたら、肩凝り軽減のために左右分割キーボードが欲しくなってきました。

 そういう話をしていたら、私が息子の入園準備をしているあいだに夫があれこれ調べて買い物をしてさっさと自分のキーボードを作り始めてしまったので腹が立ちましたが、おかげで夫が揃えた道具を使わせてもらえたし、どうにもわからないときにアドバイスももらえたので、よしとしましょう。

 私もようやく入園準備が落ちついたので、まずはキースイッチのテスターを手に入れて、キースイッチを選ぶところから始めました。

スイッチとキットを選ぶ

 さっと秋葉原とかに行って実物を見られる環境なら良かったのだけど、ここは北海道の片田舎、そんな環境はありません。通販でテスターを探します。当時国内の通販サイトにはいろんなスイッチを試せるテスターの扱いがなかったので、中国の通販サイト、Banggoodで注文しました(注文した直後に遊舎工房で取り扱いが開始していました)。道具の調達については、記事を分けて書こうと思います。

  注文していたCherry MX 9種類とKailh 9種類のテスターは無事に到着。
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 カチカチ試す。娘も遊ぶ。
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 試してみて、

* KailhのHeavy Pale Blue軸(押下60g、クリッキー)

* KailhのBOX White軸(押下50g、クリッキー)(小指のみ)

を使うことに決めた。これまでREALFORCEを使っていたのでだいぶ重くなるし、クリッキーは初めてだけど、押している手応えがあったほうがいいでしょう、カチカチ鳴ったら気持ち良いでしょう、と思って。

 小指を白軸にしようと思ってたのに、小指列が左右各2列あることを忘れて10個しか頼まなかったので、いちばん外の列のみ白軸になっている。小指で打つキー全部白軸にしようと思ったら、本当は縦3つが左右計4列で12個必要だった。

 スイッチが決まったので次はキットを決める。キー数の少ないものがよかった。いつもキーボードの上で指が迷子になっているから。で、Corne Cherryにした。最後はErgoDash miniと迷って、キー数の少なさで決めた。

組み立て

 しかし電子工作なんてさっぱりわからない。はんだづけは、大学の授業で一度だけやったことがあるような気がする、という程度の初心者。電子工作は昔ニコ動を見てなんかやりたくなってパーツを買って手をつけたことはあるけど、作ろうと思ったものは完成してない。電気回路について理解したこともない、雰囲気でプログラマをやってる元文系(ただし文系科目もできない)。やりたいことならできるはずという気持だけで挑戦する。

作業開始

 遊舎工房から届いた荷物を開封
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 パーツを並べる。

 パーツ名を言われてもわからないので、パーツリストに書いてあるパーツ名で画像検索して何が何か理解する。

* 上段:SK6812MINI 60個, ダイオード(チップタイプ)50個, OLEDモジュール(ピンソケット付き)2個, ProMicro保護プレート 2枚, トッププレート 2枚
* 中段:ボトムプレート 2枚
* 下段:MX互換スイッチ用PCBソケット 50個, クッションゴム 8個, (TRRSジャック 2個, タクトスイッチ 2個, スペーサー M2 6.5mm 10本, スペーサー M2 8mm 4本, ネジ M2 4mm 28本), (ProMicro + コンスルーピン2本)* 2セット, PCB 2枚
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 ビルドガイドに沿ってやっていく。

github.com

ダイオード

 アドバイスの通りダイオードを並べる。小ささにびっくり。

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 片側のパッドにはんだを盛る。ほとんど初めてのはんだづけ作業。

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 コツは、

1. 温めたはんだごてのこて先にはんだをコーティングしておく

2. パッドにはんだごてを当ててパッド自体を温める

3. パッドではなくはんだごてにはんだを当てて流し込む

 だそう。私ははんだづけ最終盤になってから知りました……。事前にはんだづけ動画とかを見ておけばよかった。

 ピンセットでダイオードを押さえ付けながら盛ったはんだにはんだごてを当て、溶かしながらくっつける。それが終わったら反対側の足とパッドもはんだづけする。
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 ダイオードが小さくて恐る恐るやったけど、思ったよりは失敗せずに付けられていたようだ。向きが間違っていると動かないので、最初に向きを揃えて置いておいたのが良かった。

音声ケーブルジャック、リセットスイッチ、OLEDモジュール

 ダイオードの細かい作業の後だからこれはラク。だけど、OLED付けるためのピンソケット、一度はんだづけしたけど斜めになってしまっていたので吸い取り線ではんだを吸い取って付け直そうとしたら、うまく吸い取れていないのに引っ張って足を折ってしまった。ジャンパさせるのも、表だけジャンパさせるって書いてあるのをちゃんと読んだのに裏表をよく見ないで裏をジャンパさせてしまって、吸い取ってやり直した。

 ProMicroの口はすぐもげるらしく、夫が余分に買っていたスイッチサイエンスのもげないProMicroをもらった。キットに入っていたものの代わりにこれを使う。完成後もファームウェアの書き込みで何度もケーブル抜き差ししているので、こちらにしておいて良かった。

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 キットにコンスルーピンが入っていたのでそれを使う。ProMicroをPCBにはんだづけせず、コンスルーピンをProMicroにはんだづけして、PCBにはめられる(取り外しできる)ようになる。
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 ProMicroをつけたらビルドガイドに沿っていったん動作確認。問題なし。

キースイッチを差すためのソケット

 今回は両側のパッドにはんだを盛り、片方ずるはんだごてを当ててはんだを溶かしながら指でソケットを押し付ける。主婦は火傷が怖くないので(個人の感覚です)私は指でおさえてやった。ちょっと熱かった。
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 反対側も同様にソケットを抑えながらはんだを溶かしてくっつけて完了。f:id:n0mzk:20190428183741j:image

LED

 LEDです。ここまでの勢いのままちゃっとやろうと思ったらめちゃくちゃ難しかったので覚悟が必要。ビールでも飲んで一息ついてからやりましょう。

 LEDも小さい。熱を当てすぎるとすぐ死ぬらしい。しかもcrkbdのLEDはunderglowがあるから難易度が高めらしい。初心者にはオススメしないという記述をどこかで見た。でもせっかくの自作キーボード、光らないと楽しさ半減。頑張る。

 crkbdのLEDの実装、トラブルシューティングについては、こちらのブログに詳しく書いてくれています。私は悪戦苦闘してなんとか完成した後に見つけました。最初からググって見つけていれば……。

marksard.github.io

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 以下、私の悪戦苦闘ログです。

 なんとか全部つけた状態が以下の写真。電気を流してもなにひとつ点灯しない。え!?と思ってツイッターで騒いで助けを乞うて何人かからアドバイスをもらったが、結局はんだづけが下手クソだっただけ。

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 調整してようやく1個点灯。
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 1~6番目のLEDがunderglow用なので、LEDのパッドと基盤のパッドのあいだにはんだを流し込まないといけなくてとても難しい。番号順に回路がつながっているから下向きの1~6が正しくつながらないと、上向きのLEDがつながっているかどうかも確認できない(ProMicroから上向きLEDのパッドまでをジャンパしてしまえばできる)。パッド同士がつながっていそうかどうかを目視確認しながら、ダメそうなはんだを吸い取り、つけ直す、それでも改善しなかったらLEDを交換する。頑張って3つ目までついた。f:id:n0mzk:20190428183905j:image

 underglow全部点いた!f:id:n0mzk:20190428183854j:image

 しかし時々色がおかしくなる。接触が不安定なよう。
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 はんだを調整して片手全部正しく光った!!
f:id:n0mzk:20190428183901j:image このときの達成感ったら!

 そしてもう片手。こちらも一つも光らない……。
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 少しずつ進む。f:id:n0mzk:20190428183916j:image

 点いた!2枚目は多少コツがわかってきた。とは言っても↑の写真で光ってない、6番目のunderglowにはだいぶ苦労したけれど。でも結局これもはんだ不良だった。
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 しかしプレートをつけてみるとまた色がおかしくなっている……。
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 1箇所死んでる。
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 直した。ここもはんだ不良で接触が不安定だった。

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 ちなみに、スペーサやネジを付ける前にキーキャップをはめてしまうと、キーキャップのあいだに隙間がなくてネジが入らないので、キーキャップを付けるのははんだづけがすべて完成してプレートのネジを締めてからにしましょう。私はさっさとキーキャップをはめてしまったので、外して付け直しました。

 注文したキーキャップはまだ届かないので、家に余っていた夫のキーキャップを借りています。

 一般的なキーボードとはキーの並びが違うことでホームポジションがわからなくなるので、余ったダイオードをマスキングテープでFとJのキーにつけました。これでひとまず完成か!?f:id:n0mzk:20190508161817j:image

入力

 長かったLEDとの闘いにようやく勝利して完成と思ったのも束の間、今度は入力ができない。

 いくつかはダイオードのはんだの付け直しで直ったが、左手真ん中行(Aの行)が入力できない。テスターを使ってみるとダイオードはちゃんと付いている。基板を壊したかと思って回路図と睨めっこしながら導通の確認をするも、やはり壊れていなさそう。ProMicroのはんだも問題なく付いていて導通がある。あちこちジャンパ線でつないでテスターを当てて確認するが、どこに問題があるかわからない。
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 ひとつ見落していたのは、ProMicroを差すスルーホールでした。写真ではわからないけど、よく見てみるとrow1につながる穴の内側が黒くなっている(焦げている?)。コンスルーピンを使ったからここはピンを差す以外はなにもいじっていないはずなのに。
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 せっかくのコンスルーピンだけど、row1だけはんだづけすることで解決。

 無事すべてのキーが光り、入力できるようになりました!

 ここまで、子どもたちが寝た後の数時間ずつを使って6日間かかりました。

* いったん組み上げるのに1日

* LEDとの闘いに2日

* キーが反応しないことのトラブルシューティングに3日

よく頑張りました。

 注文していたキーキャップ(の一部)が届いたのではめた。一部届かなくて足りないところはスイッチテスターについていたものと、夫の余り。
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 ちゃんと光っている!嬉しい!

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 ホームポジションダイオードを貼り付けるのはすぐ取れてしまうので、セメダイン ハイスーパー5を盛った。だいぶ入力しやすくなって良い感じ。
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 数字がどこにあるかとかもちょっとわかりづらいのでセメダインで目印をいくつか付けようかと思う。

 OLEDのピンソケットがまだ届いていないから左手のOLED付けていないけど、かわいくて、いくらでもカスタマイズできるキーボードができて、だいぶ満足です(でもやっぱりここがもっとこうだったら、というところはあって、こうしてみんな基板から自作するようになっていくのね、と実感しています)。

 キーマップについては考えて考えて書き換えて、だいぶ好みのものになってきたけどまだフィックスしないので、落ち着いたらまた別の記事に書きます。個人的に、日本語入力をSKKでやっているのでShiftを親指に持ってきて小指の負担を減らすことが大きな目的のひとつで、それが実現されて、まだ慣れてはいないけど、すごくいい感じだなと思っています。

 この記事はcorne cherryで書きました!こんな長い文章を、たどたどしくも書けてすごい達成感!!!

 初心者がなにもわからないまま組み立ててそれをそのまま書いた記事なので、間違いがあったらご指摘ください。

2018年を振り返る

今年の重要事項

第二子を妊娠・出産した

 n0mzk.hatenadiary.jp
 この記事の通り。
 二人目欲しいなと思いながら迎えた2018年だったから、それが叶ってよかった。しんどかったけど。一人目よりつわりもしんどかったし、上の子がいると寝てばかりいるわけにもいかなかったし、お腹の張りや重さも一人目のときよりずっと頻繁に感じていたし、結局早剥からの早産だったし。
 でも息子はとてもかわいいし(第一子である娘は当然変わらずかわいい)、我が子たちが二人でやりとりしている(今は息子が赤ちゃんだから娘が一方的に働きかける状況だが)様子は、まさに「幸せ」としか形容できない。

 それから、個人事業主としてエンジニアをしていたけど出産に伴って無職になった。
 自分の稼いだお金がないというのはみじめだ。夫に生かしていただいているという状況が耐えがたい。はやく復帰してお金を稼ぎたい。

30歳になった

 第二項に挙げるほど重要でもなかったかもしれないけど、一応人生に10回もないであろう節目だから挙げておく。
 30になってもとくにメンタリティが変わることはなかった。あいかわらず好きなものは好きで嫌いなものは嫌いで、興味のないものには興味がないままである。

ライジング・サンに行った

 n0mzk.hatenadiary.jp
 この記事の通りなのだが、10年くらい行きたい行きたいと思っていた野外フェスというものにようやく行けてよかったし、それが子連れで、我が子に対して「母」ではなく私という人間として好きなものを見せることができたことが、よかったなと思う。

人生の難しさを感じた

 毒親育ちは結局毒親になってしまうのかな、と思う。これについては文章に書けるほど自分の中で整理できていないので、ちゃんと考えて整理できたら文章にしたい。
 夫との関係が困難で家出したりもした。

エンジニアとして

 仕事で作っていたものが2月にリリースされた。人に使われている。遅ればせながらの初体験。しかも、ユーザ認証なんていう大事なところを担っている。
 それから特許提案書を書いたりもした。出願されて名前が出てほしい。
 24 commits, 8352 lines (+5419, -2933)だった。

来年に向けて

お金を稼ぎたい

 なにかあっても一人で生きていけるくらいは稼いでいけないと、生活も精神も不安だなあ。とにかくお金は大事だ。

自分について理解・整理し、解毒したい

 毒親になりたくない。毒妻になってもいけない。辛いことを排除したい。無駄に苦しんでいるんだとしたらそれをやめたい。健康になりたい。

RADWIMPSの『ANTI ANTI GENERATION』を聴いた

 「へっくしゅん」からRADWIMPSが好きで。
 ずっと聴いていた、わけじゃなく、ウツでなにもできなかった期間はなんの音楽も聴いていなかったんだけど、でもそこから復帰してからは聴けなかった期間のCDも買って、まあ結局最初の100枚限定の『もしも』以外は持ってて聴いてる(『もしも』も友人が持っているのを借りて音源としては持っている)。
 今回も新アルバムが出ることを知って当然予約して買って、ほんとうはCDショップで予約してフラゲ日に取りに行きたいんだけど今はちょっと赤ちゃんがいたりとかしてそれは難しいからAmazonで予約して、北海道の田舎だから発売から何日か経ってから手にして、そっからまた何日か経ってからiPhoneに取り込んで、さらに何日か経って結局発売から1週間半も経ってからようやくちゃんと聴いたってわけ。
 毎回ラジオ初オンエアをMDに録音しながら聴いてそれを再生しながら発売を待って待って、フラゲ日に横浜ジョイナス新星堂で受け取って帰ってすぐに聴いて、次は歌詞カード見ながら聴いて、MDに焼いて通学中に何度も何度も聴いていたころとは違ってしまってそんなふうには聴けていないことに寂しさを覚えるけど、でも今はあのころと違う自分の人生を行きているからそれはそれで良い、とも思うのだけど。そんなことを書くためにブログの編集画面を開いたわけじゃなくて。
 前述の通りRAD(を始め、いくつかの好きなアーティスト)のCDは毎回買って(以前ほど熱心ではないにせよ)聴いていて、そのたびに、もしかして私の好みでないふうに変化してしまっていたらどうしよう、と思いながら予約・購入しているのだけど、その心配が現実になったことは一度もなくすべて杞憂に終わっている。アルバムで言えば『RADWIMPS』から、彼らの音楽性みたいなものはだいぶ変化してきていると思うけど、それがずうっと私の好きな音楽だからすごいなあって思う。同年代だからなのかもしれないけど、でも彼らの人生と私の人生は当然違っているんだけど、でもこの人たちの音楽好きだなあって、毎回思っている。高校生の初々しい恋愛に熱を上げているときも、大学生(私はよーじろーの同大学、キャンパスの後輩だよ)になって人生に苦悩しているときも、社会に出てどうやって生きていけばいいのかわからなくなったときも、子を産んですこし自分というものについて冷静になったときも、ずっと彼らの音楽を聴いて興奮したり慰められたり、(おこがましくも)共感したりしてきた。すごいことだ。改めて、好きだなあ、と思った。
 「PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~」、よーじろーの怒りが好きだなあと思い、「正解(18FES ver.)」、私にも18歳という時代があったこと、その頃苦悩していたことを思い出して胸が締め付けられる思いがし、それから、私が18の頃は自分なり・それなりだけど、文章をちゃんと書いていたんだよなあと今さらながら思い出し、いま母になっていたりエンジニアとして仕事をしていたりする自分がいることはもちろんわかっていながらも、私はなにをしていたのだっけ、これまでどうやって生きてきて、今後どうして生きていきたいのだろう、と思わされてしまった、つまり、人生のところどころで触れてきた、創作活動というやつを私はやりたかったんだよなあと思い知らされてしまった。結局中途半端にしかできないことはようくわかっているから気付かされたくなかったのだけど。こうやってブログを書いて気持を鎮めるくらいしか、いまの私にできることはない。だけどなあ。娘の同級生のお父さんは、お父さんになってもお芝居をやって生きているらしい。私もそうやって生きてたらもしかしたら今より幸せだったかもしれない。そりゃもちろんわかんないけど。これでよかったんだっけ、って。いや今日は、RADWIMPSが好きだなってことを書きたかっただけなんだ。すぐに人生について考えてしまうから良くない。人生についてそれほど考えずに生きていける健康な人間でありたかった。いや、RADWIMPSというバンドが好きだなって。それだけです。