猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

デジタルネイティブじゃない1988年生まれの私のはなし

id:haruna26デジタルネイティブじゃない1989年生まれのわたしの話 - インターネットもぐもぐを読んで、私とぜんぜん違う世界を生きてたんだなーと思ったし、haruna26はとってもデジタルネイティブに見えたので、私がどうだったか書いてみる。っていうかharuna26はどうして自分が「デジタルネイティブじゃない」と思うんだろう。

以下私のはなし。

幼少期は、テレビ見ない、ゲームやらない、流行に乗らない、という家庭で育てられたので、同世代のみんなが「あるある」って言って話す話題についていけなくて疎外感を味わうことがよくある。
セーラームーンもディズニーもポケモンもたまごっちも知らない。
それと、小学校1〜3年生は中国の上海で過ごした。日本人学校には通っていたけど、日本の文化からある程度切り離された世界にいたと思う。

インターネットやパソコンについてのはなし。

小学校時代のパソコンの記憶はあんまりない。
私が低学年のころから父はパソコンというものを持っていたけど、私はぜんぜん触らなかった。
たぶん6年生のときに、学校に自由に使えるワープロができた。職員室で使わなくなったのが開放された。
小学校では一応情報の授業があって、カレンダーとか作った気がする。
うちには、4年生ぐらいのときにWindows 95のはいったデスクトップパソコンが来た気がする。それを使って母はインターネットしてた。


しばらくしてうちでノートパソコンを買ったので、デスクトップは使われなくなって、私と妹の部屋に来た。たぶん中2とか中3の頃。タイピング速いとかっこいいよなーと思って文章を打ったりしてみてた。インターネットはつながってなかった。タイピングは速くなりませんでした。
なんとなくパソコンは楽しそうなものだと思ってはいたけど、何をすればいいのかわからなかったし、インターネットというものをやってみたいと思っていたけどつながらないからできなかった。
ソリティアとか楽しかった。マインスイーパとか。


携帯は、中学に入るときに買ってもらった。
友達とメールした。楽しかった。
チェーンメールとか流行ってた。このメールを何人に送らないとどうこうみたいな。なつかしい。
友達の友達の男の子とメールしたりもした。何が楽しいのかあんまりわかんなかった。


高1とかの頃、友達がメモ帳でサイト作ってた。見せてもらったけど、「なんかよくわかんないけどすげー」ってかんじだった。一度チャットに誘われて参加してみたけどタイピングなんか全然できないしなんかよくわからない文化だなと思って、そんなに興味持たなかった。


いつからか、たぶん高校2年生とか3年生ぐらいから、携帯がパケ放題みたいなプランになって、携帯からインターネットするようになったと思う。
以前のエントリにも書いたけど魔法のiらんどで携帯からHTML書いてサイト作ったりしてた。日記書いたり、掲示板設置したりした。
そこでは、まったく何の違和感もなくネット越しに会話を楽しんでた。そのうちの一人は、ずっと連絡をとって、会おうって言いつづけて、2年ぐらい経ってからほんとうに会った。
ネットの向こうにいる人は怖い、なんて認識はまったくなかったし、今もない。


あとは2ちゃんねるも一時期見てた。高2とか高3のころ。
たまーに書き込んだりもした。
そこでも、自分のサイトの掲示板ととくに会話のしかたが変わるわけじゃなかったなあ。


ネット上であれこれやってることは、親に知られたくなかったし、友達にも話そうと思ったことなかった。「リアルとは別」って意識はあったなあ。


高校卒業するころには、私の周りではブログが流行ってて、私は携帯から更新してた。
あとは、卒業だしみんなmixiやろうよってかんじでmixi漬けになりました。


それから大学入って、みんなパソコン持ちましょうね! っていう学部に行くことになって、ノートパソコンを買ってもらって、やっとタイピングとかできるようになって、ブログが楽しかったりmixiが楽しかったりニコ動が楽しかったりチャットが楽しかったりついったーが楽しかったりしたけど、いつの間にかインターネットにつながってるのがとても楽しくて、そこで人と知り合うのはリアルよりもラクだし違和感がなくて、恋人までインターネットの向こうに見つけてしまって、ネット大好き人間ができあがりました。
高3の情報の授業でなんとなくパソコン扱うの楽しかったし、大学入ってすぐも、なんとなく根拠もなくパソコン扱うのが得意なような気になっていて、サークルのウェブ担当みたいな位置付けになっていたりもしたけど、実際のところ、なにも作れなかった。


今でも知識はぜんぜんないし、知識なんてなくてもネットできて、ありがたいことだなあと思います。


オトナたちがえらそうな顔して「インターネットは怖い」とか言ってるのを聞いたら違和感を持つし、インターネットの向こう側にはリアルな人間がいると思っているので、そういう意味ではもしかしたら"デジタルネイティブ"なのかもしれない。というか、"ネットネイティブ"かしら。
小さい頃からパソコンやインターネットに接してきたわけではまったくないけど、大学に入ってから周りにパソコン得意な人がたくさんいて、なんとなくプログラミングとかやり始めて、よくわからないけどなんかパソコンは毎日触ってる、みたいな人間にとっても、今インターネットはとっても身近なところにあります。「身近」という言い方に違和感を覚えるぐらい、当然そこにあるものとして。
「リアルとバーチャル」みたいに区別する必要もなく当たり前に存在するものになるんだろうなー、と思うし、そうすれば、私みたいにリアルの世界で人とコミュニケーションとることが苦手な人間にとっては選択肢が広がることになるので、ありがたいことだと思います。


もうちょっと、インターネットとか、インターネット上での人との出会いというものに対して偏見がなくなるといいなと思っています。