猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

3児の母として復帰して、子育てとキャリアの両立の焦りを手放した(かもしれない)話

前書き

この記事は子育てエンジニア Advent Calendar 2022の1日目の記事です!トップバッターをいただきました!
adventar.org

 だいぶ久しぶりにブログを書きます。
 書いていないあいだに第三子となる次男を出産しました。3人目にして初めての産休・育休を取得して(過去2回は働いていなかったり、フリーランスだったりしたため)10か月ほどお休みし、今年5月に復帰しました。夫もほぼ同じ期間育休を取りました。
 育休中にマイホーム計画を進め、復帰直後に家が完成し、引越しました(家を建てたブログも書きたい……)。
 いまは、小学校1年生の長女、3歳児クラス(年少)の長男、0歳児クラスの次男の母をしながらフルタイム会社員エンジニアをしています。北海道からフルリモートで働き、モバイルコアエンジニア(モバイル通信を処理するサーバ群のソフトウェア開発運用)をしています。

育児とキャリアの両立の悩み?

 さて。育児と勉強、育児とキャリアの両立、子育てエンジニアにとってはあるあるなお悩みですよね。私もむずかしいなと感じ、焦っていました。でも今回の復帰後、その焦りや悩みを手放しているかも、と感じたので、その理由を考えて記事にしてみます。

 次男を出産する前は、母親であることに軸足を置いていたいと思いつつも、仕事を頑張ってお金を稼ぐことに、より力をかけていました(ここでの「仕事」には、エンジニアとして成長するための勉強も含まれるものとして読んでください)。成果を出して、評価されて、お金を稼ぎたくて、そのために時間も力も使っていたかった。
 だけど今回の復帰後、仕事に対してそこまでのモチベーションを持てませんでした。長女が小学校に上がったので入学準備や新生活対応をしたり、新生活に馴染もうとしている娘のケアをしたり。長男は幼児組に上がって自分でやるべきことが増えたので、自分でやれるようになっていくための手助けをしたり。次男は復帰当時まだ授乳中の赤ちゃんだったので、"赤ちゃんのお世話"が必要。それに加えて引越も。以前のように仕事のことばかり考えている余裕がなくなったというのが正直なところです。
 これらの状況を冷静に観察してみたときに、いまやるべきことは、以前みたいに直近のお給料を上げるために仕事にばかり力をかけることではなく、この先この3人の子たちを育て、ローンを返しながら、長く安定して働いていられるよう、持続可能な働きかたを維持することだと気付きました。

 長女を産むより前、メンタルの不調で休職、退職し、数年間復帰できず引きこもっていた経験があります。3人の子とローンを抱えたこともあるし、そうでなくても、ふたたびそんな状況に陥ることは避けたいという思いから、持続可能な働きかたを維持することは大事にしようと決めました。それに、思うように仕事できないフラストレーションを抱えて日々過ごすよりは、「いまはこんなペースだ」と捉えているほうが心穏やかに過ごせます。そんなわけで、持続可能な働きかたを心がけながら仕事に向き合っています。

 そんな折、「家族でスクラム〜ふたりで乗り越える不安と子育て〜 - connpass」という勉強会の告知を目にしました。イベントの説明を読んで、「育児と勉強、育児とキャリアの両立のしかたに悩んでいる子育てエンジニアが多くいるんだな、私も悩んでいたな、そういえばいつの間にかそのような不安がなくなっていたな」と感じました。なんでいま不安じゃないんだろう、焦ってないんだろう、と考えてみたら、それは上記のような働きかたの変化を認識したからかもしれないと思い至りました。
 以前のような働きかたはできない。できないことを追ってもしかたがないし、無理してやっても代わりになにか失うかもしれない。それは子どもとの時間かもしれないし、将来の自分の健康かもしれない、家庭のバランスかもしれない。いまはこんなもんだとある意味あきらめて、現状を受け入れて、やれることをやる。それ以外にできることはないし、これがいまやれるベストなんだと知ったのかも。エンジニアとしてだけ見れば成長は鈍化するのかもしれないけど、私はエンジニアでしかないわけではない。
 ……と、このイベントの告知を見てから考えていたのでした。こんな考えかたでエンジニアリングに向き合ってる人もいるんだと、事例のひとつとして読んでもらえたら嬉しいです。このイベントあしたですね!私はリアルタイム参加できないので、アーカイブ視聴させていただきます(アーカイブ公開ありがとうございます!)。

 子育てエンジニアAdvent Calendar 2022、あしたは@JukoAさんです!楽しみ!およべさん、今年も企画ありがとうございます!