猫が吠える

我輩は猫である。名前はみずき。

RSGT2023に参加した

Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2023に参加しました。
大雪警報が出て電車も国道も止まっていた小樽からギリギリ飛行機で脱出し、現地参加しました。
今回は夫と子どもたちも一緒に飛行機で東京に飛び、夫の実家に遊びにいきました。RSGT参加のために協力してくれた夫・義母・子どもたちありがとう。

以下いくつかのカテゴリに分けて感想を書きます。

人と話せない問題

Day 0、知り合いを増やしてRSGTへのドキドキをワクワクにする会に参加しました。用事があり途中抜けしてしまいましたが自己紹介させてもらい、質問をしていただき、現地で会いましょうとお約束できました。「目印ありますか」と聞いてもらえたおかげでアイコン印刷ソリューションが生まれました。アイコン印刷は他の方からも提案されていて、「リアルでは初めまして」をやるためにとても有効な助けになりました。
そんなワクワクのDay 0を経たDay 1、だれにも話しかける勇気なく、夜もだれとも飲みに行かず退散しました。
理由はいくつか。
1. 前日、東京に住む妹と久しぶりに飲みに行き、お店で知り合った初対面の方たちともたのしくおしゃべりし、飲みすぎて体力が足りなかった。体力がないと気力も湧かないもので、人と話すの苦手な人間にはその状態でだれかに話しかける勇気を出すことができなかった。
2. コミュニティで会話する場が久しぶりだった。去年は育休中でRSGTにも参加せず、コミュニティ活動にもあまり参加していませんでした。そうすると、どうやって話しかけたらいいのか、すっかり忘れてしまっていました。
3. 話しかけても、話を続けられる自信がなかった。「わー○○さん!ツイッターではどうも!リアルでは初めまして!」のあと、会話を続けられるイメージが湧きませんでした。そうすると話しかけるのも尻込みしてしまいます。

1, 2の理由は対処のしようがあるのですが、3についてはいったいどうしたものか、と、RSGTが終わってからも考えてしまいました。
話を続けられないのはなぜか?
それは、相手の関心事・相手との共通の関心事について私が語れないからかも。
RSGTという場でいえば関心事はスクラムとかアジャイルの話題がまずあるでしょう。それらの話題について、私はそんなに語れることがないことに気付きました。
なんで語れないのか。
それは行動していないから。スクラムを実践していない。関連書籍で紹介されるプラクティスを実践していない。自分で手を動かして試行錯誤していれば、語れることが蓄積されていくはず。みんなと廊下でおしゃべりするために、もっと手を動かそう、行動しよう、と思った。

社内に閉じてた

とは言っても、行動しているつもりの2022年でした。
でもRSGT来てみたら、私なんかぜんぜんだな、みんなすごいな、私が語れることなんかないな、と思ってしまいました。
なんでだろう。
たぶん、活動が社内に閉じていた。スクラムとかアジャイルとかわりと遠い世界の社内では、頑張ってチームを良くしようとしたり、社外発信するしくみを作ろうとしたり、していたと思う。
でもみんな、会社でそれぞれに戦いながら、コミュニティ活動も活発にやってる。発信してる。私けっこう頑張ってるってちょっと満足しかけてたかもしれない、あぶない。
そういえば去年RSGTに参加してなかった!だからこうやってみんなが頑張ってる空気に触れてなかったんだなー。年始に元気もらうの大事だな!毎年参加することに意義のある会だな!と思いました。

私なんか問題

上でも「私が語れることなんかない」とか書きました。プロポーザル出そう!の呼びかけがあちこちであったり、ラジオのゲストに!とお誘いいただいたりしたけど、私なんかが話せることない……と思ってしまう問題を抱えています。
私が話せることなんて他の誰かも試してみてわかっていることだ、だれかになにかを持ち帰ってもらえるほどおもしろい話できない、と思ってしまいます。
どうやったら発信できるだろう。
もっといっぱい考えて自分の言葉で表現できるようになれば、発信しようと思える。
そのためにはやっぱりもっといっぱい行動することだ。実際に行動して得た結果が自分の身になる。言葉にできる。

女性として、女性エンジニアとして

話は変わりますが、私は、ただエンジニアとして活動していたい。女性であることを意識したくない、と日々思っています。でもその意識が今回すこし変わりました。
Lyssaのキーノートへの質問「レイオフされたのが女性ふくむマイノリティが多かったというニュースがあった、それをどう受け取ればよいのだろう、それを受けて私たちはどう行動したらよいのか」とその答え「しんどいけどやるしかない。仲間をみつけて変化を起こすよう行動するしかない」を聞いて、女性(をふくむマイノリティ)が、マジョリティと本当におなじように活動できるようにするために私も行動していかなきゃな、していきたいな、とすこし思いました。
この質疑応答があったからリーダーの新常識ー80人の米国女性リーダー大調査!ー今のリーダーのペルソナと、女性社員40%超を実現し続ける組織の20年の改善を聞きに行きました。
OSTで女性の働きづらさというテーマが上がっていました。気になりつつ他のセッションに行ってしまったんだけど、どんな話がされていたんだろう。
これらを通して思ったこと。
私はただエンジニアとして活動していきたいから女性であることをことさらアピールする必要はない、女性であること以外にもしんどいことはあるし、と思っていたけど、まだまだエンジニア、とくにリーダー層となると女性はマイノリティであるので、そういう自分が"ふつうに"エンジニアとして活動していることをもっと発信してもいいのかもしれない、そうすることでこれから活躍する女性エンジニアが女性であることを本当に意識せず活躍できるようになるのかもしれない、と、ようやく思えつつある。「女性であること以外にもしんどいこと」についてもふくめ、もうすこし自己開示しながら発信する、発信できるような活動をすることを、やっていこうかなと思いました。

変化を起こそうとすること

2022年、社内では変化を起こそうと頑張ったような気がしています。
話が伝わらなくてしんどいなと思うこともあります。
そういうとき、伝えられないのは私にまだ足りないことがあるからだ、しんどいとか言ってないでもっと頑張ろう、って思っていました。人も組織も変わるというのはとてもむずかしいこと、むずかしいのをわかった上でそれを促そうとしてるんだからしんどいとか言わない、って思ってた。けど、Lyssaのキーノート、クロージングキーノートへのつなぎの川口さんのトーク、岩瀬さんのクロージングキーノート、そのほかにもみなさんの発言を聞いて、あ、みんなしんどいんだ、しんどいって思ってていいんだ、って思いました。みんなしんどいのはしんどいと受け止めて、それから頑張ってるんだな。しんどいを無視するんじゃなくて、自分の感情を受け入れてから行動しようー、と思いました。

もっと行動しよう、行動した結果を発信しよう、と思ったRSGTだった

会期中は上記のようなことをモヤモヤと考えていてなかなか消化・言語化できませんでした。
家に帰ってきて落ち着いて考えて、行動し発信していこうという方針に落ち着いたので、ブログを書く前に、ふりかえりカンファレンス2023プロポーザルを出しました。
来年のRSGTではたくさんの人に話しかけて、語り合えるように、行動し発信する2023年にします。